「理由」を見た!

昨日家に帰ったら不思議な映像が流れているんでTVに釘付けになった。
ワイドショーのような映像だと思ったら、急に映画のメイキング風映像になり、ドキュメンタリーチックにもなったりする。それがかなりの豪華キャスト。しかも、しつこいくらいのテロップ。
画面右上に「理由」日テレバージョンという文字。 ああ、これが宮部みゆき原作、大林宣彦監督による「理由」だと気付く。そして、この作品、レポーターが綴るワイドショーの視点、事件を題材にした映画の映像(コレもカメラ目線で再現ドラマ風)、それの撮影風景、といった三つ巴で見せていくのだかその境界線も曖昧である。この・・・TV、いや、映画の枠も大きく飛び越した構成にビビりつつどうやって収拾させるのか気になり最後まで見てしまった。
しかしコレ・・・それこそ殺意の「理由」が全く解らない。良く俺は読解力無さ過ぎとみんなに言われるのだが、自分としては「作り手側の理解力」ではなく「視聴者側の理解力」の平均点位はあると思ってるので気にはしていない。でも、この全貌を把握出来ないわだかまりのようなものが原作のルポ形式の再現なんだろうか?リアルな事件感なんだろうか?
全く世界観の中に入り込む事無しに結末だけが気になって最後まで見てしまったのは苦痛としか言いようが無い。でも気になる。未だに自分の中でも整理出来ていません。
ちなみにメイキング中に写っているメインカメラはアリフレックスSR3という16mmカメラ、ラストの方では今時、コマドリでしか使用しないようなミッチェルという35mmカメラが登場。どこまでが実際に行われている事なのか分からない・・・大林宣彦監督のやりたかったとはこのメディアの真偽の曖昧さなのか?
WOWOWバージョンがあるというので、それが気になります。それを見ようとしている俺はまんまと術中にハマってしまったのか?