シンガポールから帰国

一昨日まで約一週間の間、シンガポールに行っていました。
これは毎年恒例になりつつあるCMの撮影のためです。
初めて担当した時はサイパン、次がハワイ、シドニーと続き今年はシンガポールです。シンガポールと言ってもオリエンタルなロケーションを狙うわけではなく「The Regent」というホテルの中にある「The Bar」という世界のベストバー50にも選ばれているという由緒正しい場所らしいのです。
しかし、そういう事もあってか営業に支障をきたすわけにはいかず、深夜の2時から準備を始め翌昼の2時には撮影終了していなければならないというハードスケジュール。しかも、海外のスタッフの中で撮影するという事は気心知れた日本人スタッフの場合と比べ時間はかかるもの・・・。そんな中、最後のカットだけは数十テイクという自分史上最高数かと思われる程のNGを出してしまいましたがギリギリ許される範囲で終了出来ました。
日本からのスタッフとシンガポール&タイの混成チームに感謝しなければ・・・。
でも、海外となると機材などの状況が全く違うものです。今までいろいろな国で撮影してきましたが、機材/人材ともに一番充実しているのがアメリカ(特にロス)。続いてイギリスやオーストラリア、日本も同じような状況で、最近ではタイもだいぶ充実してきています。ところが、それに比べるとシンガポールは機材的には思うように揃わず、タイから持ってきてもらうレンズも必要な程・・・。
東南アジアの中でもシンガポールは最先進国のはずなのに映像を取り囲む状況はあまり芳しくないようです。地元のスタッフに言わせるとCMなどに使うフィルムのハイエンド機器はシェアが少ないらしく維持出来る状況には無いようです。確かに淡路島程度の国土しか持たない国ですから当然と言えるのかもしれませんが、東京顔負けのビル群を有するだけに期待に方が大きかったですね。でも、アジア主体の国際会議が東京からシンガポールに移って行ったように東京の映像レべルをしのぐようになるのも時間の問題かもしれません。うかうかしてられませんぞ〜!